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エレノア代表の豊島と申します。
PowerPointで資料を作成する際、ショートカットキーをどの程度活用されていますか?
エレノアでは2026年10月8日に、無料のWebサービス「キー侍」を公開いたしました。PowerPointのショートカットキーを、1問10秒のドリル形式で練習できるサービスです。本記事は、キー侍の作り方をご紹介する連載の初回として、サービスの概要と技術構成をご説明いたします。
小規模なチームでWebサービスを開発される皆様のご参考になれば幸いです。
本記事の内容
- キー侍で提供している機能
- サイト・ログイン・配信に使用している技術
- 出題するキーを本物のPowerPointで確認する手順
キー侍の概要
キー侍は、画面に表示されたお題に対して、正解のショートカットキーを押して回答するドリルです。1問の制限時間は10秒で、回答が速いほど得点が高くなります。

問題は使用頻度の高い操作から順に並べ、10段階・136問を用意いたしました(2026年10月18日時点)。1回の問題数は5問と10問から選択でき、会員登録をせずにパソコンのブラウザからご利用いただけます。Googleアカウントなどでログインすると、段階ごとのランキングにも参加できます。
間違えた問題については、結果画面から、その問題を解説した記事をご案内しております。ドリルで覚えたキーを、記事で復習いただける構成です。
キー侍の技術構成
キー侍は、次の技術で構成しております。
| 部分 | 使用技術 | 役割 |
|---|---|---|
| サイト | Next.js(TypeScript) | ドリル・ブログ・ランキングのページ |
| デザイン | Tailwind CSS | 配色・余白・部品の定義 |
| データ管理 | Zustand | 出題中の問題と得点の保持 |
| ログインと記録 | Supabase | ログイン・ランキング・成績の保存 |
| 配信 | Vercel | サイトの公開 |
| 実機での確認 | PowerShell | Windows版PowerPointの自動操作 |
データベースへの読み書きは、ブラウザから直接行わず、すべてサーバーの処理を経由させる設計としました。ランキングに登録する得点は、各問題の回答時間を基にサーバーで計算いたします。出題する問題もサーバーが選び、署名を付けてブラウザへ渡すため、送信された記録と出題の内容を照合できます。
ブラウザでショートカットキーを判定する際の課題
ブラウザでショートカットキーを判定する際は、キーボードの配列と日本語入力が課題となりました。
ブラウザがキーの入力を受け取ると、押されたキーの文字(key)とキーの位置(code)の2つの値が得られます。日本語配列のキーボードでは、「[」や「]」のキーの位置を表す名前が刻印と一致しません。そのため、キー侍では刻印の文字を基に判定いたします。PowerPointも刻印の文字に沿って動作するため、ドリルの判定とPowerPointの動作が一致します。
一方、日本語入力がオンの場合は、押されたキーの文字を取得できません。この場合はキーの位置から読み取り、日本語入力をオフにしなくても回答できるようにいたしました。
なお、Ctrl+W(タブを閉じる)やAlt+F4(ウィンドウを閉じる)は、ブラウザやOSが先に処理するキーです。Webページの処理では止められないため、PowerPointのショートカットキーであっても出題しない設計としました。
本物のPowerPointでのキーの動作確認
出題するキーと解説記事のキーは、Microsoftが公開しているショートカットキーの一覧を基にしております。ただし、一覧に記載されていないキーや、選択している対象によって動作が異なるキーもございます。これらは、Windows版のPowerPointで実際にキーを送信し、動作を確認したうえで使用します。
確認の際は、PowerShellからPowerPointを起動し、白紙のスライドを用意してからキー入力を送信します。キーを送信する前と後で図形の大きさやスライド番号を読み取り、キーの動作を記録いたしました。動作を読み取れなかったキーは「未確認」として記録し、問題と記事には使用しておりません。
また、記事に記載したレベルと、ドリルで実際に出題されるレベルに食い違いが無いかも、自動で照合しております。
よくある質問
キー侍は無料で利用できますか?
無料でご利用いただけます。会員登録をせずにドリルを練習でき、ログインした場合はランキングにも参加できます。
ブラウザで練習できないショートカットキーはございますか?
ございます。Ctrl+WやAlt+F4など、ブラウザやOSが先に処理するキーは出題しておりません。Webページの処理では判定できないためです。
まとめ
- キー侍は、PowerPointのショートカットキーを1問10秒で練習できる無料のWebサービスです
- Next.js・Supabase・Vercelで構成し、得点の計算と出題する問題の選択はサーバーで行います
- 出題するキーは、Microsoftの一覧と本物のPowerPointでの動作確認を基に選定しております
次回以降の記事では、キーの判定方法と、ランキングにおける不正対策の設計を詳しく説明する予定です。
キー侍について
PowerPointのショートカットキーを、1問10秒のドリル形式で練習できる無料のWebサービスです。使用頻度の高い操作から順に10段階で進み、会員登録をせずにパソコンのブラウザからご利用いただけます。
キー侍はこちら→ https://keysamurai.com/
エレノアが設計・運営しているほかのサービスは、実績のページでご紹介しております。Webサイトやアプリの制作のご相談は、お問い合わせからお気軽にご連絡ください。
PowerPointは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標です。キー侍はMicrosoftとは関係がございません。